Last updated on 2020年6月24日
悪魔信仰、サタニズム。
神に仇なし、悪魔をその頂に祭り上げるその信仰が、もし、一般人ではなく国の王室に根付いているとしたら。
その恐怖は計り知れません。
しかし、2018年、スコットランド王室ゆかりの土地であるホリールード・パークの遺跡から発見された一枚の石板は、その恐ろしい現実を私たちに突き付けました。
それは、悪魔信仰の証なのか。
その謎に迫ります。
スコットランド王室ゆかりの地で見つかった謎の五芒星
スコットランド王室ゆかりの地、ホリールード・パーク。
そこで見つかったのは、まさにまがまがしいの一言で表現したくなるような一枚の石板でした。
英国王室もゆかりあるホリールード・パーク
1128年スコットランド王デヴィッド1世によって作られたホリールード・パーク。
敷地内にたてられた迎賓館は、そののちさらに立派な王宮へと変貌を遂げ、16世紀以降はスコットランド王夫妻の居城として存在していました。
その名もホリールードハウス宮殿。
そして、現在そのホリールードハウス宮殿を使っているのは、イギリス王である女王エリザベス2世。
そうつまりここは英王室ともゆかりある場所なのです。
見つかった逆五芒星
そんな王室ゆかりの地で見つかったのは。逆五芒星のレリーフ。
Mystery as #pagan altar and symbol unearthed in Edinburgh’s Holyrood Park:
“It depicted two figures – a male with horns and a female in a surrender pose – set in a pentagram. The pentagram is a recognised symbol of paganism and also used in devil worship.”https://t.co/8HR9wkmWoE pic.twitter.com/3F4WXjvSIz— Mark Rees (@reviewwales) June 22, 2019
その意味を知らない人が見ても、どこかまがまがしさを感じるものですが、その意味を知るものがみればそれは驚愕としか言いようのない代物です。
まずはその様子を検察すると、大きな逆五芒星が目につくはずです。
そしてその真ん中には角の生えた男性らしき人物が見えます。
そして、その下には、胸の膨らみから女性と思しき人物が、まるで角の生えた男性に組み敷かれるように苦悶の表情を浮かべ垂れ下がるように描かれています。
正直、気持ちの悪いモチーフですね。
消えた謎の石板。
しかもこの石板については、その後さらに不思議なことが起こります。
発見したのは地元のレンジャー。
王室ゆかりの地を警備および管理をしている人間で、不自然に人間が掘り返した後を捜索した結果この石板を発見したということですが、実はこの石板この直後忽然と姿を消します。
しかも、レンジャーが考古学者に連絡し、その専門家が到着するわずかの間に、です。
そして、謎だけが残されました。
悪魔崇拝か?逆五芒星の意味。
謎だけを残して消えた逆五芒星、それはまがまがしい信仰の対象なのです。
悪魔のしるし逆五芒星
皆さんおなじみのタロットカード。
じつはこのタロットカードの中にある悪魔のカードには、この石板と同じく逆五芒星が描かれているんですね。
そう、つまり逆五芒星とは悪魔を象徴する印なんです。
そのことから、これは悪魔信仰の対象ではないかと考えられているのです。
鹿の頭の男
悪魔の姿は草食動物の頭を持った人間として書かれることが多いのはご存知でしょう。
黒ミサをつかさどるといわれる悪魔バフォメットはその頭部を黒ヤギの形として書かれますし、ギリシャ神話の怪物ミノタウロスは頭が牛ですよね。
そしてこの石板の中心、そこには鹿と思しき頭を持った人物がいます。
そんな鹿の頭を持った悪魔、そう、それこそフュルフュール、26の軍団を率いて戦う悪魔の将軍のひとりで地獄における序列も34番と高い地獄の大伯爵。
まさに悪魔そのものです。
組み敷かれた女性
そして、その下に描かれている組み敷かれているような女性。
もちろんその詳細はわかりませんが、だらりと垂れた腕から虐げられていることははっきりとわかります。
もしかするとこの人は、聖母マリア。
悪魔信仰であるなら、十分考えられる線です。
石板は誰が持ち去ったのか。
悪魔信仰と王室の関係をうかがわせる石板。
しかし、その石板が消失したことで、詳細は永久に闇に葬られることとなりました。
では、この石板を闇に葬ったのは誰なのか。
余計な憶測はしませんが、その関係が明らかになっては困る人たちであることだけは、間違いないはずです。
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