Last updated on 2020年6月29日
火の気のないところで、突然が体燃え上がる現象を「人体発火現象」と言います。
人間が突然燃え上がるといった戦慄の現象は世界各地から寄せられています。
「人体発火現象」(Spontaneous Human Combustion)通称SHCと呼ばれています。
今回は、謎の人体発火現象の謎について迫っていきたいと思います。
何の前触れもなく起きる発火現象
上記で説明した「人体発火現象」は何の前触れもなく突然体が燃え上がるのです。
その際の温度は、火葬用焼却炉の970~1300度よりも高いことがわかっているのです。
そのため、最悪の場合は5分もかからないうちに体が灰と化してしまいます。
この現象の一番の謎は、被害者の周囲には火の気となるものは何一つなかったことです。
そのため、原因がわかっていないのです。
人体が燃えるだけで、家全体が燃え尽きてしまうということはないというのです。
人体発火現象は古くは1641年から記録が残っているため、現在の報告を合わせると約200を超えるといいます。
多くの事件で共通しているのは以下の通りです。
・出火・火元が不明
・燃えたのは被害者だけ(家の全焼などはない)
・胴体は骨が灰になるまで燃えたが、足だけは残る傾向にある
人体発火現象の事例
髪の毛が燃えだした事例
多くの人体発火現象がある中で珍しい事例があります。
普通は衣服などが燃え始めるのですが、ベトナムの15歳の少女は髪の毛から燃え始めたのです。
学校で授業を受けている際に、「シューシュー」といった音が聞こえ髪の毛から発火しているのを発見したのです。
なんと、この現象はこの時だけではなく、3日連続で起きたのでした。
少女は痛みも熱もあったわけではなかったそうです。
しかし、発火直後は極度の頭痛を感じたそうです。
調査は続けられたが真相はいまだにわかっていません。
メアリー・リーサの事例
1951年7月1日アメリカフロリダ州のマンションで起こった事例です。
被害者はメアリー・リーサの息子、リチャードが母親のマンションを訪ねると、スリッパを履いたまま足だけ残して焼け死んでいるところを発見しました。
前日に母親を訪ねた際に、読書をしていたといい、その後の電話で睡眠薬を4錠飲むといっていたそうです。
アルフレッド・アシュトンの事例
1988年1月8日、イギリスの南部サウサンプトンで起こった、人体発火現象の中でも代表的な事例です。
被害者のアルフレッド・アシュトンは、下半身の身をくっきりと残して焼け死んでいるところを発見されました。
室内はかなり高温だったのにもかかわらず、周囲には火元と思われらしきものは見つかりませんでした。
マイケル・フェアティの事例
2010年12月22日にアイルランド西部のゴールウェイで、76歳のマイケル・フェアティという男性が自宅の居間で焼け死んでいるところを発見されました。
発見時にはすでに死亡していたが、周囲に焼けた後も発見されず、検視官は彼の死因を人体発火現象と判定したそうです。
主な仮説
一番有力視されているのがいくつかありますので紹介します。
アルコールの大量摂取による発火
アルコールを大量摂取したことにより、体内に残ったアルコールが原因となり発火したと考えられている説です。
しかし、事件の中にはアルコールを摂取しない人もいたため、現在では否定されることが多い説です。
リンによる発火説
大気中では激しく燃え上がるリンが、体内で発火したと考えられている説です。
しかし、リンが体内で燃えるということは非常に考え難いため否定されつつあります。
プラズマによる発火説
プラズマが偶然人に移ることによって発火したと考えられる説です。
イギリスはプラズマが多く発生することや、イギリスを中心に人体発火現象による事件が起きためこのような説が生まれたと考えられます。
人間ロウソク化による発火説
人体がロウソクのような状態になることを人間ロウソク化といいます。
人体ロウソク化現象は出火原因を証明するものではありません。
人体帯電説
体内にある一定の電圧により高温になり、何らかの理由で発火したという説です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本当に突然体が燃え上がるのかと耳を疑いたくなるような現象ですが、世界各地で報告されているのは確かなことなのです。
いまだにその出火の原因が解明されていないというのが謎で仕方ありませんね・・・
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