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正体不明の貴族 サンジェルマン伯爵と不老不死の噂

Last updated on 2020年7月2日

画像引用元:サンジェルマン伯爵

天才的な言語能力と途方もない知識の持ち主であったとされるサンジェルマン伯爵は、「不老不死説」「タイムトラベラー説」「唯一の錬金術師説」など様々な憶測を呼んでいる”ヨーロッパでも最も謎の多い人物”の1人です。

中世ヨーロッパでは錬金術をはじめとした様々な不老不死の研究がおこなわれてきた歴史があります。

それは貴族社会の中に自然と溶け込む学問の1つでもあり、多くの権力者によって求められていた神秘の力でもあったからです。

同時に華やかな社交界において一際異彩を放ったと呼ばれるサンジェルマン伯爵とは一体どんな人物だったのでしょうか?

フランスに現れた老紳士

サンジェルマン伯爵が歴史の表舞台に現れたとされるのは、少なくとも彼が67歳以上になってからであったと言われています。

少なくともという理由は、サンジェルマン伯爵が生まれた生年月日については確実な歴史的史料が残っていないからです。

唯一、歴史的に裏付けられているとされているのが、1758年のフランス、パリでルイ15世やポンパドゥール夫人と親交を結び、シャンボール城という城を与えられて宮廷に仕えていたということです。

ちなみにルイ15世は有名なマリー・アントワネットの夫になるルイ16世の父親のことです。

歴史上で確認されているサンジェルマン伯爵はフランス革命が起こる少し前の人物だったんですね。

この時、すでにサンジェルマン伯爵は67歳であったと言われており、貴族として社交界にデビューするにはあまりにも遅いというのも、彼の神秘性に拍車をかけることになったのかもしれません。

一説ではスペイン王妃であったマリー=アンヌ・ド・ヌヴールの私生児であったとも言われていますが、これらを裏付ける確証はないようです。

あらゆる知識を持つとされたサンジェルマン伯爵

当時の詳細な交際の史料はないにも関わらず、ルイ15世に非常に寵愛を受けていたとされるサンジェルマン伯爵。

その裏付けとなったのは、サンジェルマン伯爵の「知識」だったそうです。

音楽、芸術、化学に限らず、その他の分野にも非常に精通しており、その知識量は同時代の貴族達の間でも評判になっていたようです。

また、様々な国の言語を流暢に話すことが出来たとも言われていますが、彼がどこからこれらの教養を身に着けたのかは定かではありません。

さらに、普段は霊薬と称した丸薬しか飲まなかったともされており、華やかな社交界においてほとんど食事をまともにした形跡がなかったとも。

当時の中世ヨーロッパでは「錬金術」も化学の1つとされていましたが、サンジェルマン伯爵の身なりは普段から豪華な宝石に包まれており、錬金術に関する知識にも造詣が深かったとされています。

もっとも不思議なことは、社交界に現れたサンジェルマン伯爵は60歳を過ぎている筈であったにも関わらず、その生涯を通して外見は40歳前後であったそうです。

歳を取らないサンジェルマン伯爵の謎

サンジェルマン伯爵の存在に不老不死の話が持ち上がった一因には同時代の著名な哲学者であったヴォルテールが1760年にフリードリヒ2世に送ったとされる書簡が発端とする説があります。

ヴォルテールはサンジェルマン伯爵を評して「決して死ぬことがなく、すべてを知っている人物」であると言ったのに対して、フリードリヒ2世もサンジェルマン伯爵を「死ぬことの出来ない人間」であると評しています。

また、作曲家のジャン=フィリップ・ラモーは何度かサンジェルマン伯爵と会ったことがあるとした上で

「自分は人生で何度かサン・ジェルマンに会ったことがあるが、数十年たっても、どれも同じ年齢のサン・ジェルマンだった。彼の存在は神秘そのものだとしかいいようがない」

出典:サンジェルマン伯爵

という記録を残しているそうです。

さらに、同年代の同じ様にサンジェルマン伯爵と関わりを持った人物は、サンジェルマン伯爵を語る上で同様の証言を数多く残しており、これらが総じてサンジェルマン伯爵=不老不死であるというイメージが広がったのかも知れません。

いずれにせよ、同じ時代の人間が数多くサンジェルマン伯爵について”謎の多い人物”であったとしていることから、少なくとも異質な存在であったことは確かなようです。

2000歳~4000歳とも言われたサンジェルマン伯爵の人生

サンジェルマン伯爵は前世の記憶なども持っていたとされ、その知識の幅は西暦が始まるイエス・キリストなどの時代までにも及んだことから、出自はハッキリとしていません。

ですが、サンジェルマン伯爵自身の発言とも言われる内容には、古代イスラエル王国のソロモン王やシヴァ王女とも面識があったと語ったことがあると言われており、これらの年代を考えるとゆうに3000年以上は生きていたという可能性まであるのです。

さらに自身が十字軍に参加していたことなども語っていたということから、タイムトラベラーであるという説も浮上しています。

ただし、これらの話以外にも、サンジェルマン伯爵自身が「催眠術」にも知識が深かったことから、心理的にそういった印象操作が出来る「中世のメンタリスト」であったのかも知れません。

歴史上でのサンジェルマン伯爵は享年93歳の頃に当時のドイツで亡くなったとされています。

しかし、その後に日中戦争でも目撃談があるなど、未だに謎の多い人物であることに変わりはありません。

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