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ヒトラーは聖遺物に支配されていた?ロンギヌスの槍と第三帝国の崩壊【連載:オカルト・ナチス】

Last updated on 2020年7月2日

ナチスの総統アドルフ・ヒトラーは政治方針には徹底的な現実主義者であった一方で、その膨大な知識や知恵を神秘学や密教、占星術など霊的なものに委ねていたとされる説がある。

ナチ党の前団体である「トゥーレ協会」は神秘主義者の集まりであったし、ヒトラー自身もドイツの神話を舞台化したワーグナーの「ニーベルンゲンの指輪」という演目を愛してやまなかった。

そして、ナチス・ドイツが戦時中に入手したとされるのが、キリストの聖遺物の1つであるロンギヌスの槍である。

公開日:2019年10月18日 更新日:2020年2月15日

ヒトラーとロンギヌスの槍

ヒトラーがロンギヌスの槍を入手したとされるのは、1938年、オーストリアを併合した時である。

当時のハプスブルク家が所有していた財宝の中にロンギヌスの槍もあったのだ。

初めて目にしたロンギヌスの槍を前にヒトラー自身も以下のように語ったという。

「私はその槍の前に立って、数分間、静かにそれを見つめていた。するとそれが何か、私の奥底で眠っていたもの・・・あるいは私が直視することを避け続けてきた何かを強烈に呼び覚ましているような感覚に襲われたのだ。そして私はその槍を自分が生まれる以前、数世紀前にも一度手にしていたような気がした。私はその槍を持って世界を手中に収めようとしていた・・・そう感じたのだ。」

この言葉から分かることは、輪廻転生や神秘学、または言い伝えや伝承において、ヒトラーはもちろんナチス・ドイツという国家がその「見えない力」を信じていたのではないか?というものである。

聖遺物とヒトラー

第二次大戦当時、ヒトラー及びナチス・ドイツは世界各国に探検隊や調査隊を送り込み、自分たちアーリア人種がかつて地下に築いていたとされる幻の都市【アガルタ】を探索していたと言われている。

また、チベットではシャンバラと呼ばれる地下帝国の入り口を求めていたり、北極点にまでその捜索範囲を広げて「古代の叡智」を探し続けていた形跡がある。

そんな古代の叡智の1つが、キリストに関わる「聖遺物」であった。

聖遺物とは、キリストの脇腹を貫いた「ロンギヌスの槍」、キリストの血を受けた「聖杯」、キリストの遺体を包んだ「布」の3つが挙げられる。

この中で、ヒトラーが唯一入手したものがロンギヌスの槍であったと言われているのだ。

不思議なことに、ヒトラーがロンギヌスの槍を入手したと言われている期間は、ナチス・ドイツはまさに敵なしという状態であった。

ロンギヌスの槍の消失と第三帝国の崩壊

ロンギヌスの槍という聖遺物には「手にしたものには世界を手中に収める力が宿る。しかし失ったものには滅びる」という伝承が残っているのである。

ヒトラーがロンギヌスの槍を入手したのはポーランド侵攻前年の1938年であり、その翌年である1939年からヨーロッパ全土を手中に収めんとして各地でナチス・ドイツは猛威を奮っていた。

しかし、戦況が悪化した1945年、ニュルンベルクの教会にあった聖なる槍はアメリカによって奪還された。

そして同年ヒトラーの自殺によって第三帝国は完全に崩壊したのである。

少なくとも、「ヒトラーとロンギヌスの槍」には所有から失ったという時系列を照らし合わせると、不可思議な因果が見えるのである。

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