Last updated on 2020年7月2日
コンビニで100円で気軽に飲める飲み物と言えば…コーヒーですよね。コンビニで100円コーヒーを買って、ちょっと一服するという方も多いのではないでしょうか。
ほかにも、スターバックスやブルーシールのようなおしゃれなコーヒーチェーン店もありますし、マクドナルドやモスバーガーでもコーヒーが飲めます。私たちにとって身近な飲み物のひとつのコーヒーですが、世界を見てみると高級なコーヒーがたくさんあります。
高級コーヒーをいえば、ブルーマウンテンが一般的ですが、もっとお高いコーヒーのあります。そして…世界で一番高いコーヒーと言われているコピルアクというコーヒーです。
このコーヒー…なにからとられていると思いますか??
コピルアク
コピルアクは、インドネシアで作られいるコーヒーです。
お値段はオーガニックのものだと150gで1万円程度とかなりの高級コーヒーであることが解ります。
50gでも3280円ですから、なかなかのお値段ですよね。
と、まぁ、とっても高いコーヒーなんですが、このコーヒーはジャコウネコの糞から作られています。糞!つまり排泄物です!
コピルアクは、ジャコウネコの糞の中に入っている未消化のコーヒー豆から作られているコーヒーなんです。もちろん、衛生的には問題ないので安心してください。
コピルアクが高級なのは、希少性がとても高いから…。ジャコウネコの糞の中にある未消化のコーヒーチェリーしか使用できないので生産量が限られているんです。
コピルアクには独特の香りがある
ジャコウネコの糞から作られるコピルアクですが、高級コーヒーとなるためにはやっぱりおいしくないと・・・ですよね。
コピルアクには、独特の香りがあると言われていてその香りと希少性が人気を呼び、高級コーヒーとして取引されているんです。コピルアクにどうして独特の香りがつくのか・・・それは、ジャコウネコの体内に一度取り入れられるからです。
ジャコウネコは、熟したコーヒーチェリーしか食べません。そして、食べたコーヒーチェリーは堅い殻に覆われているので、丸呑みしたコーヒーチェリーは消化できないんです。そのまま腸に運ばれたコーヒーチェリーは、腸内細菌の働きで栄養分だけが吸収されて、そのまま排出されます。
この腸で栄養だけが吸収されることで、コーヒーの苦みがなくなって独特の風味がつくと言われています。
そして、ジャコウネコの糞と一緒に排出された豆を採集し、そのコーヒー豆をきれいに洗って焙煎してコーヒーにしていきます。
どうですか?ちょっと、飲んでみたくなりましたか??
参考資料:ジャコウネコ・コーヒーのおいしい作り方とフンの関係
コピルアクが作られた理由は植民地支配
インドネシアといえば、コーヒーの産地ですからわざわざジャコウネコの糞からコーヒーを作らなくてもいいじゃない!おいしいコーヒーあるでしょ!って思いますよね。
実は、コピルアクが作られた背景には、植民地支配の歴史があるんです。
インドネシアには、実はコーヒーの木はありませんでした。17世紀にオランダからの植民地支配を受けたときに持ち込まれたのが最初…。そして、インドネシアの人々はコーヒーを一生懸命育ててコーヒーにするのですが、製品になったら、すべてオランダに持って行かれてしまいます。当時は、インドネシアの人がコーヒーを飲むことは当時禁止されていたそうです。
そんな中で考えられたのがコピルアク…現地の人が自分たちもコーヒーを飲むために、苦肉の策として考案したのが始まりでした。その後、コピルアクの独特の味が世界中に広まって今に至ります。
参考資料:コピルアクとは?インドネシアの超高級コーヒーとジャコウネコの関係
ほかにもある!びっくりコーヒー
ジャコウネコの糞からとられるコピルアク意外にも「えっっっ」と言うようなものから作られるコーヒーはあります。
猿の排泄物から作られるモンキーコーヒーや狸の糞から作られるタヌキコーヒーなどなど…。そして、タイには象の排泄物から作られるブラック・アイボリーという高級コーヒーもあります。
排泄物から作られるコーヒーは希少性が高いのでどれも高級品です。
参考資料:ネコ、サル、タヌキの“フン”から採れる「世界三大珍コーヒー」
まとめ
世界一高いと言われているコピルアクは、ジャコウネコの糞から採集されたコーヒー豆でつくるコーヒーです。ほかにも象や猿、タヌキなどの糞から未消化のコーヒー豆をとって作られるコーヒーがあります。
コピルアクが作られたのは、植民地支配されていた時代にインドネシアの人たちがコーヒーを飲ませて貰えなかったというひどい歴史が背景にあります。
糞から作られるコーヒーには独特の香りがあって、愛飲している人もいるそうですよ。
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