Last updated on 2020年7月2日
皆さんは「cicada3301(シケイダ3301)」という言葉を知っていますか?
シケイダという単語は少なくとも聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
実際にこの言葉を知っていても、中身を知らない人もかなりいるそうなので今回の記事では
「cicada3301」について詳しく紹介していきたいと思います。
「cicada3301」一連の事件
2012年1月にスウェーデンのコンピューターアナリスト、ジョエル・エリクソンという男性がアメリカの掲示板で発見したのがこの話の始まりになります。
このジェエル・エリクソンさんは普段は企業のコンピューター関連のセキュリティを担当する場所に勤務しております、ネットのエキスパートと言える人物でした。
最初に言い忘れてしまったのですが、「cicada3301」と書いて「シケイダ3301」というのは暗号のことなのです。
ある日、掲示板にこんな書き込みが投稿されました。
「「こんにちは。我々は知能レベルが極めて高い人間を探しています。我こそはという人は、この画像に隠されたメッセージを見つけ出してください。メッセージは我々にたどり着く道しるべになっています。3301」
このメッセージと一緒に謎のシルエットが描かれた画像が添付されていました。
それが、この見出しのトップにある画像です。
暗号解読の始まり
この暗号を見つけたエリクソンさんはこの解読に自信を持っていた為すぐに解読を開始します。
解読は困難を極めると思われていたのですが、エリクソンさんは数分後に「ローマ帝国の第4代皇帝であるティベリウス・クラウディウス・シーザー」を示すメッセージと「デタラメに並べられた文字列」を発見します。
このシーザーのメッセージの暗号はガイウス・ユリウス・カエサルに因んで名付けられた暗号方式「カエサル暗号」を使ってデタラメに並んだ文字列を解読することにします。
結果、エリクソンさんは1つのURLを発見します。
トラップに引っかかる
URLを見つけ解読成功と思ったたがいるのではないでしょうか?
しかし、エリクソンさんがURLを開くこのようなメッセージ表示されます。
おひとり引っかかりましたね。どうやらあなたに暗号を解読するのは不可能のようだ
エリクソンさんは「暗号が簡単すぎていたら飽きていたかもしれません。でも暗号のトラップに引っかかったことにより、ますますシケイダの虜になってしまいました。」と語りました。
スノーデンはアメリカが世界中の通信データを傍受し「監視」しているという驚愕の実態を暴露してしまったのです。
その結果、世界で最も追われる人物となったなのです!興味のある人は上記のリンクからご覧ください!
新たに暗号の解読を始める
先ほど解読に失敗した時に表示された「アヒル」の画像を解読プログラムにかけてみたところ新たなメッセージを発見したのです。
このような暗号を次々と解読していくと、またもや暗号が出てきたのです。
214ー390ー9608に電話しろ
というものでした。
エリクソンさんがその電話にかけてみると「cicada3301のオリジナル画像から素数を見つけてください」という内容の伝言メッセージが見つかりました。
暗号はネットを飛び出して現実世界にまで影響を与えた
電話を手がかりにオリジナル画像から素数を洗い出してみると、「cicada(セミ)」のマークと時計が画面に現れました。
この時計はカウントダウンを開始しており、ゼロになるまでエリクソンさんは期待を膨らませていました。
この暗号を解読していたのは、エリクソンさんだけではなく世界中のマニアも進めていたのです。
そして2012年1月9日、カウントダウンがゼロになった瞬間に、世界の14の都市「ワルシャワ・パリ・シアトル・ソウル・アリゾナ・カリフォルニア・ニューオリンズ・マイアミ・ハワイ・シドニー」などの街中のGPS座標が表示されたのです。
実際にその座標の場所へ行って調べてみると、セミのマークとQRコードが貼られたポスターが発見されます。
そのコードを読み取ってみると個人情報を入力するサイトにリンクされたのです。
しかし、夜中だった為次の日に入力しようと考えその日は寝てしまいました。
それがジョエルさんの最大のミスだったのです。
ジョエルさんが犯した最大のミス
翌朝、エリクソンさんは昨夜のネットにアクセスしようとしたところ、そのサイトは消えてしまっていたのです。
数ヶ月後、再び掲示板に投稿が行われます。
こんにちは。我々は探していた人たちを見つけることができました。ここで我々の長い旅が終わります。今のところは・・・
その後手がかりは一切残らなかったのです。
そして2013年1月4日、突如として新メッセージが投稿されました。
こんにちは。我々はこれから聡明な人々の探索を継続します。
再び暗号の戦いが始まったのでした。
まとめ
いかがだったでしょうか?
2020年の現在でもこの「cicada3301」の目的は不明のままなのです。
世界規模で行われたことから「CIAなどの政府組織の優秀ハッカーを探し出すためのテスト」だったのではないかという噂が有効だそうです。
もしかしたら、近いうちに目的が公表されるかもしれませんね?
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