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レイラインとは?古代文明を繋ぐ歴史の痕跡

Last updated on 2020年6月28日

皆さんはレイラインという言葉を聞いたことがありますか?

レイラインとは1921年にイギリスのアマチュア考古学者が提唱した古代の遺跡群などに見られる”ある種の規則性”があると考えられる直線のことを指しています。

この直線というのは、世界中の地図上で古代の遺跡群の位置関係を見た時に確認されるものであり、レイラインと呼ばれる直線は世界各国はもちろん、日本地図の上にもレイラインらしき直線は数多く見られるのです。

現在の解釈は様々なものがありますが、前述の提唱をしたアルフレッド・ワトキンスは1870年に同イギリスのウィリアム・ヘンリー・ブラックという人物が「名所旧跡は、西ヨーロッパ全域に巨大な地理的な線を描くような位置に存在している」といった内容を英国考古学協会に対して主張していた事にも影響されているとも言われています。

ワトキンスの主張は主に自国のイギリスにある遺跡の位置関係には意味があるということと、これらの繋がりは古代イギリス人が意図的に繋げた「古代英国の軌道路」であるという物でした。実際に本に自身の考察をまとめましたが、当時は学会から懐古的な意見が多く、あまり受け入れられなかった説です。

例えば

古代の村Aと村Bがあり、その間に遺跡(厳密に言えば全て遺跡ですが)があり、これらは同時代の人達が意図して直線的に配置したものだと言われています。

※この場合、村A=遺跡=村Bまでが直線的に配置されている状態です

そして、ワトキンスはこれらレイラインの謎を解明すれば、古代の風景が再現出来るかもしれないと考えていたそうですが、レイラインには最初にも言ったように様々な説が唱えられています。

そこで、今回はレイラインに関するいくつかの解釈や説について紹介していきます。

レイラインそのものは比較的歴史の新しい説ですので、個人的に今後の研究や発展に期待している分野です。

古代人の領地、境界線説

古代人であっても自分の所有している土地は土地。

いわゆる「古代人達の境界線」として考えるのもレイラインの考察に挙げられる説の1つです。

この説はワトキンスが主張しているものに1番近く、古代の道路を作る際の測量技術を文明の痕跡として分析していることが多いです。古代人が道路という概念を持っていれば、それらを考古学的に研究して古代の風景が蘇る。というもの。

また重要な境界線などは「直線」を利用していたという定説もあるので、比較的支持の強い説でもあります。

建造物や活動拠点(街や村)が意図した測量によって、直線的に配置されているという意味でのレイラインです。

文明の痕跡説

古代遺跡には何故か区画整理がきちんとなされており、道路の概念がしっかりあったことが状況証拠から確認されているものが多数確認されています。

これらは単に遺跡の中だけではなく、有名なもので言えばナスカの地上絵であったりピラミッド遺跡に作られた道であったり、山頂を結ぶ遺跡とその直線にも見られるレイラインです。

考古学的な考え方に近いですが、文明の痕跡説としては各遺跡を繋ぐ道を直線にするために意図された配置だということが挙げられることが多いのです。つまり、直線を引くためにあえて何かをしていたり、直線で結べるように建造物を残したというのが文明の痕跡です。

他にも、移動系民族の痕跡として考えられる場合もあります。この場合は現在の国単位よりも広い範囲でのレイラインを確認出来ることもあります。

神秘的・科学的に造られた目印説

もっともオカルトチックな論説では、これらのレイラインの直線には特別な意味があると言われています。

宗教的、もしくは神秘的な意味合いであったり、結界や風水的な意味を”持たせている”という説や、中にはUFOが目印にするための航空管制の役目であったという面白い説もあるんです。

こういった考えの元にレイラインを考察していくと、各地のオーパーツや詳細の分かっていない遺跡同士にレイラインが見えたり、直線がいくつか重なって、特定の図形になるなど様々なレイラインの姿が浮上してきます。

場合によっては、地脈や電磁的な科学に則っているという説もあるので、ロマンの多いレイライン説です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

そもそも「レイラインって何?」という人もいれば、日本のレイラインについては聞いたことがあるという人も読者の中にはいるかもしれません。

個人的には,レイラインは古代人が残した「歴史の道標のような物」であると考えていますが、それが全て直線というのが気になっている部分です。

今後は日本を含めて世界各地のレイラインを順次紹介していく予定です。

中には実際に観光できるような所もありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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